サービス内容が微妙に違うので整理してみました。
多田野は一時期、ポイント付与目当てで使用する銀行口座を増やしていたのですが、貰えるポイントの割に管理が面倒な事もあり、整理できる銀行は整理したいと考えています。
一番削れそうなのがタイトルの2行かなと思い、利用メリットを整理した結果を下表にまとめました。
但し、以下の項目は誰でも達成できる内容ではない事、ポイントや優遇以上に失うものがある可能性がある為、一覧から除外しています。
- 住宅ローン利用は条件から除く
- 預かり資産残高は条件から除く
- 金融商品の利用/残高は条件から除く
- 給与/年金の受取口座は条件から除く
次項から、それぞれについてコメントしていきます。
三菱UFJ銀行の特長
手数料優遇
特徴としては「三菱UFJダイレクト」からの他行あて振込が1回無料になる点。条件はEco通帳契約のみの為、非常に条件は緩いです。
普段利用していない、あるいは利用する必要のない方がわざわざ口座開設する必要はありませんが、この優遇内容を知らなくて活用できていない方もそれなりにいるかもしれませんね。
ポイント付与
付与されるポイント数はゴミのような少なさですが、「三菱UFJダイレクト」へのログインと口座振替だけなので、これも条件は緩いです。
口座振替は電気・水道・ガス・年金等非常に幅広いので、条件を満たすことは難しくありません。
ただ、「クレジットカード」は、あくまで銀行側が識別する為、三菱UFJカード以外が該当するのかは個別確かめる必要があります。
10pt欲しい方は、素直に口座振替で良いと思います。
三井住友銀行の特長
手数料優遇
三菱UFJ銀行のように「Eco通帳」の記載はありませんが、SMBCポイントパックでは紙通帳が選択できないため、三菱UFJ銀行と条件は一緒です。
その上で、デビットカードの利用またはクレジットカードの引き落とし(三井住友カードかSMBCファイナンスサービス空に限る)が条件としてアドオンされます。
必要条件並びに優遇内容を比較すると三菱UFJ銀行の方がよいですね。
ポイント付与
ATM利用でポイント付与が中々ユニークです。わざわざ足を運ぶのは面倒ですが、生活圏内に店舗があってついでに行く分には構わないかもしれません。
クレジットカード支払い等によるポイント付与は無いので、それ目当ての人は引き落とし口座としての設定は不要ですが、手数料優遇の対象になっているので、コンビニATMを利用する可能性がある方は設定のメリットあると思います。
各行のサービスを比較しながら戦略を想像するのも面白い
今回は三菱UFJ銀行と三井住友銀行の2行しか比較していませんが、これだけでも以下の内容が読み取れます。
銀行とカード会社との連携の差
「三井住友銀行+三井住友カード」、「三菱UFJ銀行+三菱UFJニコス」と置き換え、特長を並べてみました。
「三井住友銀行+三井住友カード」
ポイント制度や優遇条件から、銀行とカードによる一体推進の進展が窺われます。双方の業績評価にも協働推進がしっかり組み込まれていると推察されます。
ここには記載していませんが、銀行口座開設時或いはカード申し込み時の相互走客(口座やカードのデフォルト設定)も相当工夫されています。
また、三井住友銀行単体として店舗での対面取引を重視しているという点は特徴的です。
三井住友銀行と三菱UFJ銀行ではATM共同利用化が始まっており、戦略としては両行ともコストダウンや効率化を追求しつつも、戦術的には細かい相違がある点に思いを馳せると、中々面白いです。
三菱UFJ銀行+三菱UFJニコス
一方、この両者についてはポイント制度もバラバラ、カード利用が優遇条件となっていない事から、銀行とカードの連携は、少なくとも三井住友と比べるとイマイチ感は否めません。
「銀行単体としてデジタル化、ペーパーレス化を目指すあまり、グループ最適をあんまり考えていない」と見えても仕方がないですね。
まとめ
最近の三井住友カードは、プロパーカードでも利得性目的で所有したいと思えるような中々面白い存在になってきた*と思っています。*利得性が強いのは提携カードやコンセプトカードです。プロパーで利得性が高いのは中々珍しい事です。
総じてSMFG(三井住友フィナンシャルグループ)が今後の金融業界の中心となる存在ではないかと多田野は考えています。
もちろん、従来の金融業界のメンバー以外の新規参入も良い刺激になると思っています。金融業界はこれからまだまだ面白くなっていくでしょうね。
元々の目的の口座整理の件ですが、三菱UFJ銀行は保険とか引き落としにして、三井住友銀行は三井住友カードの引き落とし口座にしておけばよいかという事で落ち着きました(要は現状維持)
Oliveについて
上では、銀行とクレジットカードについて、単体の会社同士の比較をしていましたが、Oliveが出来たことにより、Oliveの口座とカードを利用する場合はこの比較には該当しないと思います。
Oliveについては以下の記事でも触れています。
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