仕事をしていると、どこかで行き詰まりや不安を感じる事があると思います。これまでの自分を振り返り、これから自分がやりたい事を棚卸する事はとても重要ですし、私も経験上そう思います。
仕事面での棚卸が必要な理由
人生の壁にぶち当たる時
仕事人の大半は雇用される側なので、担っている仕事(業種や職種)が必ずしも自分のやりたい事とマッチするとは限りません。
経営側なら必ずマッチするという訳ではありませんが、「使命感」等の抱えているものが労働者側とは異なります。
その為、「今のままでいいのか」「これからどうすればよいか」を考えてしまう事が出てくると思います。考えるのを後回しにしても違和感は続くと思いますので、立ち止まって真剣に考える事をお勧めします。
自ら望むことが今の会社で実現可能なのか、それとも新たな世界に飛び込む必要があるのか、考える事は決して無駄な事ではありません。
棚卸の概要
棚卸で知りたい事を一言で言えば「己を知り、相手(会社)を知り、己の進む先を知る」となります。
- 自分のスキルや経験(自分に何が出来るのか)を見定める。
- 自分の市場価値を知り、求められる業界や職種を見極める。
- この先、自分が何がしたいのか、何を求めていくのかをイメージする。
棚卸が必要なタイミング
転職の節目は大体5歳おきになります(企業の求人広告では、余程の理由が無い限り5歳区切りで欲しい年齢を設定している)
「未満」(つまり34歳とか39歳とか)を設定するケースもある為、厳密に5歳区切りとは限りませんが、大体5歳毎に転職の難易度は上がるような気がします。
第二新卒(~入社後3年)
いわゆる「第二新卒」は入社3年目(~25歳位)までの時期で、新卒で入社したけど仕事や人間関係等、何らかのアンマッチがあって転職を検討する事もあると思います。
企業側が求人で「20代前半」を求めるケースは多いです。
若手を中途採用したい企業側のニーズと転職のタイミングがうまく合致すれば、転職自体はそれほど難しくないですが、棚卸がしっかりできていない場合、転職して「想像と違う」というミスマッチも起こり得ます。
30歳未満(~29歳)
企業側が求人で「20代」を求めるケースも多く、30歳が転職の一つの壁となります。
この時点では専門職的な資格や経験が無い限りはポテンシャルを期待しての採用となる事が多いです。
35歳まで
企業が将来的な管理職登用まで見据えた育成を行いたい場合の限界年齢です。
まだマネジメント経験が求められる段階ではないと思いますが、現職での成果が定量的に説明できる必要はあります。
40歳まで
「35歳限界」説は、少子高齢化で若手が減少している事や、就職氷河期の影響から、以前よりは募集のタマが増えてきましたが、基本的には36歳以降ガクッと求人量は減ります。
マネジメント経験や専門性をもって理論武装した上で売り込んでいかないと中々厳しいです。但し、福祉や建設といった人手不足の業界については、未経験でも30代ならまだまだ歓迎される傾向にあります。
45歳まで
40歳までより更に求人量は減りますが、即戦力としてマネジメント経験や専門性が生かせる仕事での求人は根強いです。
また、中小企業など、中堅層が手薄な企業が募集を掛けているケースもある為、まだ一発逆転のチャンスあり!?
49歳まで
かなり厳しいですが、即戦力に限って言えば引き合いがある場合もなくはありません。
棚卸のやり方
実際に転職をするかしないかは兎も角として、自らの価値を確認するためにはエージェントやスカウトから確認する事が一番手っ取り早いです。
- 履歴書・職務経歴書を作成する(自らを振り返る)
- 転職エージェントやスカウトに登録する(自分の市場価値を確認する)
- (現職を辞めてもいい場合は)転職活動を行う。
まとめ
自らの人生が企業ニーズという物差しで測られることについては何とも言えない部分はありますが、労働者なので仕方ないです。
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