時計を渡り歩いて、最終的にG-SHOCKに辿り着いた訳

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「時計はアイデンティティ」

多田野が20代の頃、『MENS CLUB』という雑誌があり、当時は坂口憲二さんが表紙のモデルだったのですが、それに憧れて雑誌も購入し、雑誌を真似てスーツや服、靴、香水なんかを揃えていました。

ファッションに対する考え方は人それぞれですが、多田野の場合は「見た目を変えれば人から見られる目も変えられるだろうか?」と考えて、結構真剣に取り組んでいました。

時計も同様に影響受ける事があって、お値段的に頻繁に買う訳には行きませんが。スーツの袖から見える一瞬に魂を込めるように、時計も選んでいました。

ファッションこそ自らのアイデンティティを示すもの、そして時計も同様の存在だと考えていました。生活費以外の全てをつぎ込んでいたかもしれない。

自動巻きの美学と現実のハザマ

自動巻きにハマる

メンズファッション雑誌だと、大体自動巻きを推すんですよね・・・(たまに日本メーカーとタイアップでソーラーとかクオーツも出てきますが)。

当時は、デカい文字盤が流行していて、パネライやフランクミュラーが旬でした。

ただの

話脱線しますが、「フランク三浦」のセンスはいいですね。

さすがにパテック・フィリップとか分不相応な高級時計には手が伸びませんでしたが、購入した時計メーカーはこんな感じだったかな。

  • Bell & Ross
  • ZENITH(LVMH傘下に入る前)
  • ROLEX
  • OMEGA

自動巻きの魅力って、クオーツと違って時計自身の力で動いているという事。自社製ムーブメントなら尚良し!でした。裏ブタが半透明で動いている様子が見えるものが特に好きでした。

オーバーホールが必要

自動巻きの難点は、精密機器ならではのオーバーホール(分解清掃・メンテナンス)が2-3年毎に必要な点です。Bell & Rossは、当時18,000円位しましたが、今はその値段では無理だと思います。

時計が正規代理店から購入したものかどうかでも値段が変わります(並行輸入品は割引適用がない)。ROLEXだと50,000円はするんじゃないかしら?

2-3年毎にオーバーホール費用を時計の本数分だけ払っていく。時計所有にも相当な覚悟と金銭が必要だという事が分かったので、結婚を機にスパッと手放すことに決めました。

同時期にスーツを着なくてもよい会社に出向となった為、憑き物が落ちたかのように、コレクションのネクタイとか一斉に売りに出してしまいました。

OCEANUS BLUEのさりげない主張

その後、メンテナンスフリーの時計を物色したときに行き当たったのがOCEANUS(オシアナス)。

2007年ですね。今ほど有名ではなかった時ですが、名前とデザインにひかれてマンタを購入し、10年以上使ってきました。

その後、盤面がブルーの時計も欲しいという事で、別のOCEANUSに買い替えたりもしました。

外出の機会が減った。時計のアイデンティティは?

原点回帰

COVID-19の影響がこういう所にも及んできました。

リモートワークは非常に便利だったのですが、外出の機会がなくなり、時計を付ける機会がなくなりました。

「時計って必要なんだっけ?」と考えた時に、さすがに時計が腕にないと寂しいと思う世代なのですが、逆に言えば、「何でもいいから腕時計があればいいよね」という感覚でした。

手元にあるOCEANUSを売って、もっと安い時計を買えばいいよね、という事で物色している中でたどり着いたのがG-SHOCKでした。

調べていく中で、お馴染みのスクエアデザインから目が離せなくなり、なんでなんだろうと考えていたのですが、「これ、小学校の時に買ってもらった時計やん?」という事に気づきました。

いつ何の機種をとかまでは覚えていませんが、確か、シルバーの時計に青の線が入っていた・・・。

同じ見た目でもピンキリあるんですが、元々の時計探しのニーズを考えると「高すぎず、安すぎずがいいよね」という事で黒と赤が特徴的なデザインに行きつきました。

これなら傷とか気にせずに使えるし、外観がマット仕上げになっているので落ち着きもある。お値段も2万円切るしこれでいいじゃんと。

お安い所を比較検討して、ザ・クロックハウスさんで購入しました。近所に実店舗ある事は購入後に知りました。ネットで買って不安だったら実店舗に相談に行けるというのは中々のメリットです。

今年1月に購入しましたが、特に不満もなく使ってきています。というか、生活導線として、スマートフォンの画面で時間が分かるのに、敢えて時計に目を移す事がめっきりなくなったというのが正直な所です。

改めて、COVID-19が生活や考え方にもたらした変化を、これを書きながら改めて実感しています。

でも、腕に時計が巻かれていると安心する。無いと落ち着かない自分がいるのも事実で、もうアイデンティティじゃなく、そこにあること自体が自然なんだな、と考えたりしました。

これがベストな選択か?と言われると、数多ある時計の中からこの一品を選んだことの確かさは分からないのです。

ただ、その後他の時計を探す気持ちが起こらない事を考えると、「これでよかったんだろう」という結論に行きついてます。

G-SHOCK布教活動

お家の人にもG-SHOCKを勧めました。女性の場合、自分からだけでなく、外からの見た目も重要なようです。

BABY-Gが女性用というのは知っていたんですが、G-MSというラインナップがオフィスユースを想定していて、落ち着きある仕上がりです。

多田野は腕が細いので、真っ黒な時計なら着けてもいいと思うくらいです。これは侮れません。

今回も検討の結果、お値段と安心を考えて、ザ・クロックハウスさんで購入しました。今月の事です。

ただの

僕のG-SHOCKより高いですね・・・

ソーラー発電時計の為、止まった状態で届きますので、最初は充電して時間調整してといった手間はかかりますが、それ以降はメンテナンスフリーで、日常使いでも放置でも気にせず。まさにストレスフリーです。

最後に

COVID-19以後、仕事は相変わらず忙しい(今は退職前の引継ぎ期間なので、それほどではないですが)ですが、仕事以外の時間の過ごし方や感じ方が変わったような気がします。

こうやって昔の時間を振り返りながら、時計の事を振り返ってみて、そんなことを感じています。

また振り返る時間があれば何か書いてみたいと思いますが、今年は環境が変わる為、まだまだ忙しいかなと思います。

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