10月から新しい会社で働いています。少し落ち着いてきたので振り返ってみようと思っています。
転職前の状況について
勿論、綺麗事(自己実現や社会貢献等)も嘘ではないのですが、今の仕事に何らかの不満や物足りなさがなければ、転職しようと考えないと思いますので、その辺にも触れていこうと思います。
仕事について
あまり細かく書くと特定される(私、特に身バレは希望していません)ので、抽象的な話にとどめますが、とある金融機関に新卒で入社し、システム畑を中心に25年余り勤務していました。
転職活動は過去数回実施していた
実は、今回以外に過去3回ほど転職活動を行っていたことがあります。
1回目はその時の職種と自分とのマッチング(相性)に真剣に悩んでいた時。その時は実力不足で縁がなかったのが事実ですが、自問自答する中でこれからの自分の進むべき方向性を決めた点が収穫。
2回目は、自分の進むべき方向性の実現に向けて、資格取得等独力で頑張ってきたけど、当時の会社でなりたい職種に就くのが困難と思われた時。
この時も実力不足(特に実務経験がないのは、今から考えると厳しかったか)で縁がなかったですが、運よく当時の会社でなりたい職種の募集があり、結果オーライとなりました。
3回目は、職場環境(上司のパワハラ)でこれ以上はメンタル的に厳しいとなった時。神経すり減らしながら転職活動を行うのが辛くて、内定は貰ったものの色々と考えて転職は断念。
この時は、社内でも配置等にかなり配慮くださったので、そのまま勤めていけそうだと考え、残留。
こんな感じで、実は過去転職活動は実は結んでいなかったです。
今回の転職理由
現在の職場は、定年間近や定年後(嘱託契約)の方が圧倒的に多く、守旧的でした(それぞれの経験に基づく独自性や現行踏襲を望む人が非常に多い)。
その為、同年代の人たちと、会社の5年後や10年後を考えた行動をしようとする人がおらず(年齢的に数年内に退職確定している人が殆ど)、自分としては閉塞感を持っていました。
会社としても、社運を賭けた大規模プロジェクトを立て続けに失敗し続けており、若手を中心に退職者が一定数存在する状況となっていました。
このまま定年まで勤め上げる事は可能だったと思うのですが、このような状況なので、あまり面白い事は起こらないだろうなぁ・・・という感覚を持っていました。
転職活動について
2024年5月に開始しました。6月に決まったので、約1か月程度でした。
転職サイトへ登録
私の場合、ジャンルは「ミドルのハイクラス転職」となります。40代後半(50代近く)になると、需要も供給も少なくなるので、あんまり幅広い選択肢はないかもしれません。
仕事しながら自分で求人探してきて応募するのはキツイと考えたので、スカウトを使う事にしました、
登録したのは「ビズリーチ」、「dodaX」「リクルートダイレクトスカウト」でした。
職務経歴書は面倒でも、勝手がわからなくても
最初からしっかり書いて登録するべきです。
企業スカウトと「カジュアル面談」
需要があれば、企業やエージェントからスカウトメールが飛んできます。なお、企業スカウトは来る人は来るし、来ない人は来ないと思いますので、来なくても落ち込む必要はないです。
私は企業スカウトではピンとくるものもなく、実際ご縁も無かったですが、市場価値を測ったり面接慣れをする意味で、カジュアル面談は何社か受けました。
「カジュアル面談」は選考に関係ないという事で、気楽に受けていましたが、あとでエージェントさんから「あれは実質選考ですよ」と言われ、あぁそうなんですか・・・と。元々バカ正直な方なので私。
エージェントさん曰く、カジュアル面談は
(エージェントを介さず)採用費用を抑える為の一本釣りだと。
給料等の労働条件の交渉や面談日程調整が大変ですよと
いう事でした。
まぁでも、「元々行く気はほぼないけど、業界や職種の動向を知りたい」という時に、状況によって”対等な立場でお話をしに行く”という考え方であればいいかなと、今は考えています。
エージェントの選び方
エージェントとは、仕事を紹介して、転職が決まったら斡旋料を貰うビジネスです。
転職サイトに登録すると、ピンとくるものからふざけるなと思うものまで、有象無象の案内がエージェントから送られてきます。
転職体験記を見ているとよくあるのが「自分に合った仕事をメールしてきてくれたエージェントを選ぶ」ですね。
その考えも理解できなくないですが、独占案件でもない限り、同じ案件が複数のエージェントから流れてくるので、じゃあ先着順で選ぶんですか?という話なんですよね・・・
多田野の場合はその真逆でして、「いきなり仕事を紹介してこないエージェントを選ぶ」なのです。
なぜならば、エージェントはこちらが転職サイトに公開している数少ない情報から(転職者が公開の場に敢えて書かいない真の転職理由やニーズ等を)、マッチしそうな仕事を推察洞察して案内するわけです。
私に真にマッチする仕事が、いきなり話した事もない他人に理解できるわけないじゃないですか
まぁ逆張りの考え方と言えばそうなのですが・・・この考え方にマッチしたエージェントが一人だけ居ました。
「是非お話させてください。お話を聞いた上で、いい仕事がご紹介できるかもしれません」
そらそうだよね、の当たり障りのない内容ですが、いきなり全くかすりもしない条件、会社や職種の長文を送られるよりはまだ誠実ではないかと考え、このエージェントにだけ返信しました。
正解は人それぞれだと思います。自分に納得できればそれが正解なのだと思います。
結果として、このエージェントさんの紹介先に
転職したので、過去3回失敗している身としては
「ほんと、運と縁だよね」としみじみ。
会社の選び方
正直に身の上を話していくと、誠実なエージェントさんなら「この辺りいかがですか?」といくつかの会社を進めてこられると思います。
紹介された数が多かろうと少なかろうと、求人内容を見て自分の働く姿(=その会社で自分は何をしているだろうか)をイメージできるところを候補とすればよいと思います。
求人内容をみて苦しいと思った会社はスッパリ切りましょう。時間と体力の無駄使いです。
求人内容を見て迷った会社があれば、迷った理由をエージェントに伝えましょう。エージェントから納得いく答えが返ってきたら面接受ける価値がありますし、納得いかなければ、これも切りましょう。
どこもピンとくる会社が来なければ、そのエージェントとは関わらなくて良いです。向こうも商売。義理は考えなくていいです。他のエージェントからの紹介に期待しましょう。
この年になると、何でも手を伸ばすのは体力的にキツイ。
持続的に活動する事も考えて、少しずつ、厳選して
面接受ける所を決めていきましょう。
面接の受け方
面接は2回(人事→役員)か3回(配属部署→人事→役員)が多いですかね。
適性検査を受けさせる会社もあるようですが、私は今回該当ありませんでした。
最終面接以外は、Web会議の先が基本の様で有難いのですが、web会議ツール(Googlemeet,Webex、Teams)は先方が指定してくるので、結構バラエティに富んでいて使い慣れていないと焦ります。
また、その場合webカメラ必須なので、PCで面接する場合は、事前に用意しておきましょうね。スマートフォンで面接は・・・私はやったことありません。
自分からの質問は2個くらい用意しておきましょう。
ノウハウは、転職サイトにたくさん掲載されているので
ここでは割愛します。
転職先決定の決め手
私の場合は、やりたい仕事が明確だったので、求人内容から大きなずれがない事が確認できた時点でクリアーするわけです。
求人数もそれほど多くない(=来るのは来ますが、マッチするものがそもそも多くないという意味)ので、私の場合は「今の自分のレベルだとまぁこの辺りかな」というベターな結論にはたどり着きました。
あとは、給料や勤務形態(リモートは?)とか、適当に。と言っても転職経験ないので、相当エージェントさんを信用して決めちゃいましたが。
転職活動終了後
「転職ブルー」は?
全くありませんでした。前職も喧嘩別れではなく、引き継ぎ事項も大してなかったので、最終出勤日直前1週間ほどは何して過ごそうかしら?と考えていたくらいです。
有休消化も2か月余り普通に取れましたので、その期間中は毎日のんびり株価見たり、コメダ行ったり・・・案外規則正しく過ごしていました。
入社前手続き
会社から送られてくる書類を記入して送り返すくらいなので、大した手間ではなかったですが、雇用前の健康診断と、健康保険の切り替え(今の健康保険が切れて、新しい健康保険の加入)はやきもきしました。
健康保険は
前の会社を辞めれば切れるし、
新しい会社入らないと手続き進められないので
色々考えてもどうしようもない話です。
転職後について
これ、今なので執筆時点で多くを語る事は出来ないのですが、思っていたのと違うなぁという所は相応にあります。
ただ、トータルで行けば「転職を止めておけばよかった」と思うほどではなく、まだ変化を楽しんでいる時期です。
もう少し後・・・半年とか一年とか経った時点で改めて評価してみますかね。あんまり細かく書けないので参考にはならないかもしれませんが。
言いたかったことは、40代後半でも普通に転職は出来るという事です。
何か現状に引っ掛かりがあるのであれば、転職サイトに掲載してみるだけでも、見える景色が変わるかもしれませんので、オススメしておきます。
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