「三井住友カードとSBI証券」のつみたて投資

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クレジットカードと証券会社が組んだ「クレジットカードつみたて投資」が増えていますが、中でも三井住友カードとSBI証券はグループ外相互連携ながら利得性への訴求が非常に上手いと感じています。

既に各サイトで概要説明は尽くされていますし、多田野も投資信託をつみたてしたい人が対象のクレジットカードを持っている場合は使った方が良い制度だと考えています。

ただの

「エポスカード×tsumiki証券」の記事を書いた時から、最低限SBI証券と楽天証券について触れないととは思っていました。

目次

概要のおさらい

SBI証券口座を三井住友カード仲介で開設した場合や、SBI証券経由で三井住友カードを申込した場合を混ぜて書いているのでややこしいですが、それらを取り除いたシンプルな特徴は以下の通りです。

三井住友カードつみたて投資の概要
  • 積立金額は最大5万円/月
  • 積立金額の0.5~2.0%のポイント還元(Vポイント)
  • 買い付けタイミングは毎月第1営業日(カード利用日は積立前月の14日)
  • 積立金額は三井住友カードの年会費無料や継続特典のご利用金額の集計対象にはならない

積立金額の限度額

厳密には金融商品取引業等に関する内閣府令で「1か月10万円まで」と定められています。

クレジットカード会社がつみたて金額を月10万円にしない理由は、マンスリークリアのタイミングによって一時的に10万円を超過しない様(2回分重なったとしても超過しない様)に5万円にしています。

ただの

ルール上は10万円でもよいのですが、万一を考えて自主的に月5万円としています。業界横並び対応の様です。

つみたてNISAは年間40万円(月33,333円まで)なので、利用者は年間40万円以内になるよう積立金額を設定するかどうかの判断は必要となります。40万円超過分は税制優遇のない区分(特定口座)として取引は可能です。

積立金額からVポイント還元

「ポイントがもらえます。お得に投資しましょう!」と煽るサイトも残念ながらありますが、投資は元本保証ではなく、付与ポイント以上の損失を受ける可能性を考えた上で投資しましょう。

ただの

残念ながら、インデックス投信であろうと、0.5~2.0%以上の値動きはします。ポイント目的のみでの投資は避けるのが賢明です

多田野が一番驚いているのはこの還元率。「エポスカード×tsumiki証券」も「楽天カード×証券」も「auカブコム×auPayカード」も自グループ内での連携の為、自グループトータルで儲けが出ればOKです。

一方、「三井住友×SBI」の組み合わせは他グループ同士の為、お互いに利益が出なければならず、グループトータルよりは難易度が高いはずです。これをどうマネタイズするのか?と。

多田野の保有情報から推察すると、一般カードの還元率0.5%は、加盟店手数料でギリギリ賄えると思いますが、ゴールドの1%やプラチナリファードの2%はどこかから原資を持ってくる必要があります。

おそらくは、冒頭に述べた「三井住友カード仲介でのSBI証券口座開設」や「SBI証券経由での三井住友カード申込」の報奨金を原資に充てていると思われます。

両社ではゴールドやプラチナリファードの保有者がSBI証券でつみたてを行う割合を計算しても十分ペイできる(或いは営業活動の範囲に収まる費用拠出)と判断したのでしょう。

ポイ活界隈ではそれなりのエポックメーキングになっていますが、「カード利用者=投資利用者としてはまだまだ少ない」事を物語っています。

ただ、利益享受者にとっては有難い話で、現在のポイント付与設計は、今後利用者が増加した場合は当然に見直されるはずです。

買い付けタイミング

個人的にはカード会社や証券会社の都合で買い付けタイミングが決められる点には違和感を持っていますし、毎日買い付けをしてくれれば最高なのですが、それは先述の内閣府令との兼ね合いで無理だとは思っています。

また、10年とか長期スパンで積み立てる事を考えれば、月の何日で購入するかは誤差の範囲になるでしょうし、そんなに細かく考えなくてよいかなという所です。

ご利用金額集計対象外

例えば、三井住友カード ゴールド(NL)では、年間100万円以上使えば、「次年度以降の年会費無料」と「ボーナスポイント付与」の特典がありますが、ここにはカウントされないという事です。

エポスゴールドカードとの明確な差分ですが、tsumiki証券の投資信託は高い信託報酬である事(SBI証券は低い信託報酬の投資信託も選択可能)、自グループ外である事を考えれば妥当です。

信託報酬は投資信託の基準価額に含まれてしまうのでコストとしては意識しづらいですが、tsumiki証券の場合、利用者はクレジットカードの付与ポイントが吹き飛ぶくらいの報酬(大体0.6%~1.6%)を支払っています。

ですので、対象外を差し引いても「エポスカード×tsumiki証券」より戦略的なサービスと多田野は考えています。

決め打ち「順番さえ間違えなければやってもいい」

冒頭述べた通り、①つみたて投資を行いたい人が、②積立代金のクレジットカード利用でポイントを得たい場合におすすめです。

逆パターン(②クレジットカードのポイントを得たい人が→①つみたて投資代金をカード利用する)は絶対ダメです。

ただの

理由は、付与ポイント以上の損をする可能性があるからです。

ポイ活とはちょっと違いますので、その辺りを留意した上でお取り組み頂ければと思います。制度自体は非常に意欲的なものだと評価しています。

2023.11.04私もこれで行きます。

2024年の新NISAはSBI証券で行きます。つみたてのカード決済もやります。

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