ザクっと感想を書いてみました。
生成AIについての所見
「すごいものが出来ちゃった」というのが正直な感想ですが、いきなりできたわけではなく、これまでもクローズドなAIやロボット技術は存在した訳で、この延長線上にあるのかなと考えています。
個人情報保護や著作権保護等の観点から、欧州を中心に厳しい規制が掛けられようとしていて、開発会社はAIに寛容な(対応が周回遅れ、とも言えますが)日本に期待をかけているのは確かな所。
多田野的には、生成AIの活用はやったもん勝ち(場合によって”必要悪”)としてとらえるのであれば、日本は(野放しは不味いとしても)ザル法で対応するのも手なのかな、とも思わなくもないです。
日本が一発逆転するためには
グレーゾーンを歩む・・・半グレ国家にならないと
もう無理な所まで来ているのではないかと
本来であれば、人間の叡智によって生まれた技術は歓迎されるべきところですが、悲喜こもごもの技術という事もあり、まぁなかなか難しいところかなと思います。
生成AIで困ること
人間の仕事が奪われる?
大量の情報をインプットして処理する仕事。「こんなに覚えられる人って、頭いいよね」といって重宝がられている仕事は取って代わられるのではないかとは言われています。
たくさんの条文や判例を撚り所にする法曹界、大量の数字を定められたルールのもとに処理する経理や、それを同じく定められたルールや事例をもとに監査する会計士・・・
逆に肉体労働、例えば介護職などは影響を受けないとは言われていますが、何が正しいのかは全く分かりません。一寸先は全く見えません。
著作権侵害される?
ネット上に転がっている著作物(文章、音楽、画像など)を拾ってきて、AIがなんらかの加工を加えてオリジナリティが入った作品を作り出して、それをオリジナルとして販売・利用することが問題になっていると認識しています。
これまで人がやってきた”パクリ”と基本的に違いはないように思いますが、あるとすれば人間よりもパクリ方や再現度が高く、精密という所ですかね。
生産者側(著作権者側)はAIの禁止や損失補填を求めているようですが、個人的には無理(現実的ではない)かなと思っています。
心情的にはもちろんわかるのですが、
本来のオリジナルとの酷似性の立証が
著作権者側にあるとすれば、かなり困難な作業になります
ただ、立証する側もAIを使って・・・要はAI同士で”パクる~暴く”の対決させるという手もあるかもしれませんが、それこそイタチごっこなので。
生成AIはこんなところで使える?
株式投資に使える?
多田野のやっているスイングトレードは、想定する値動きの上下幅の中で、「上値→買い建て解消&売り建て」「下値→売り建て解消&買い建て」を繰り返すものです。
上値と下値の予想を週ベース(必要に応じて適宜)でやっているのですが、過去実績から近未来を予想するというものなので、生成AIに過去データを収集させて、一定のルールで値幅を提示させることはできそうです。
ただ、自動売買(機械的に売り買い行うように注文設定する)は、機関投資家は当たり前にやっているでしょうし、個別株ではなく、株価指数の取引で予想の当たりはずれはあまり影響ないというのが実態です。
個人投資家が生き残っていくようなAIとしては、他と違う部分を実装しないと・・・つまり、自分の考え方(感情とか、ファジーな部分)が反映されたAIでないと厳しいでしょうね。
売り手と買い手がいて成立するのが取引。
つまり、取引時点で、勝つ人と負ける人が
必ず出るわけなので、同じ事をしても勝率は変わらない。
ただ、自分好みの個別企業に長期的に投資したい、という事であればしっくりマッチするかもしれません。短期間で勝ち負けを考えなくてよい投資には持って来いかな。
仕事に使える?
チャットボットの進化系!?
チャットボットは、予めインプットした情報を引っ張ってきてそのまま回答するだけだけど、生成AIは引っ張ってきた情報をAIが加工(どういう思考をするのかは開発会社の企業秘密でしょうね)してから回答する点。
加工が「グッジョブ!」なのか「余計なことをするな!」になるのかはAIの学習状況や味付け次第になるとは思いますが、いきなりリアルタイム回答に実戦投入するのはリスキーかもしれませんね。
人間がAIの回答を確認したうえで採否を決めるワンストップ化から、まずはある程度の労力を削減しながら、AIの学習精度を高めたり、味付けのチューニングをしていくのが順当でしょうか。
そういった意味では、RPAの使い方と
あまり変わらない気も。
遊びに使える?
AIの学習精度次第(いかに自分の好みを理解してくれているか)とは思いますが、目的地に行くまでの自分の今の気持ちを反映したルート選定には案外使えそうかなと思っています。
直線距離や最短時間だけではなく、
如何に心地よい”寄り道”を選択してくれるか。
ゲームにはあまり使えなさそうです(自分の代わりにプレーされても何の意味もないので)が、アイテムコンプリート等、自分がしなくても損した感がない、任せてもよい作業には向いて居るかもしれないですね。
PCゲームなら、ゲームとAIツールとの接続も可能かもしれません。コンシューマーゲームは、自前での接続は難しいでしょうが、ハードメーカー側(任天堂やSCEなど)が今後、実装を検討してくるかもしれません。
家庭で使える?
料理には案外使えそうです。「今日のメニューは何にしよう?」とか。IHとか電化製品と連動して調理作業もテンポよくやってくれると助かりますね。
あ、そう考えると、掃除も洗濯もそうなのかな。これまでもAIやロボット掃除機は存在しますが、インプットする情報に限りあるし、リアルタイムでのインプットではないんですよね。
ですので、ある程度は現状でも既に実現していて、そこにリアルタイム性が加わるようなイメージでしょうか。
空いた時間を家族との対話や
趣味や学習の時間に充てるといいのかな。
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